わたしの足はギリシャ型

あうくつがない

丁寧でなくても。

10代後半でうつになったとき、まさかよくなるのにこんなに時間がかかるとは思ってなかったし、良くなったらきっとやりたいことがたくさん出てきてまた以前のようにアクティブに生活出来るんだろうとなんとなく思っていた。

実際は全く違った。

まぁ体力ありあまる10代と、肌の曲がり角も過ぎた30代だ。違うのは仕方ない。しかし、こんなに違ってていいのだろうか。

仕事を辞めて、さ、勉強しようと登録販売者の教本を買ったのはいいが、まだ1ページも見ていない。近所に薬局が多いのであったら便利かもなぁと思って買ったはいいが、登録販売者はなにをするのかよくわかっていない。その辺はいいんだけどさ、だからといって他にやってみたいと思うことがない。

好きでやりたかったアパレルの仕事? 

販売員の仕事は好きだったけど、今これといってアパレルで働きたいという願望が湧かない。第一、足が痛くなって辞めたので立ち仕事に対する自信がない。肌荒れも酷いので人前に立つ気持ちになれないし、そしたら登録販売者も同じなので無駄なのでは? そう思いながらまぁなんとなくハローワークで医療事務系の訓練を受けたいのですがと相談した。

 


まさかうつが軽くなった今、全くしたいことが浮かばなくなるとは思わなかった。

強いて言えば今の彼氏と結婚したい。しかし、私にお金が全くないので、現実的じゃない。10代後半でうつになったおかげで働けてもフリーターとしてでしか社会参加せず、ぼんやり生きてきたので、金を稼ぐのは今から海外留学するより現実味がないのだ。うーんパラサイト…。(映画見てない)

仕事、辞めなきゃ良かったのかな。と、つい頭をよぎってしまうけど、あの時はかなり落ち込んでいて自己評価がゼロどころかマイナスに下がりきっていたから、仕方ないのはその通りだし、多分遅かれ早かれ辞めていたのは事実だと思うのでとやかくは考えないことにした。

一昨年あたりに読んだ松本ハウスの著書で「病気が良くなったらなんでも出来ると思ってた」という事に関する記述がある。そう、私も病気が良くなったらくよくよしなくなる分一日が有意義になって、ブランク分をものともせずアクティブに生きていけると思ってた。ところが現実は片付けられない部屋で一日中キャンディを消しているだけだ。

だけど確実に良くはなっている。体感として分かる。夜眠れるし、お風呂にも入れるし、歯医者にもハローワークにも行ける。

多分私に足りないのは生活感だ。生活をしているという実感。何かをなすにしても生活を怠ってはいけない。仕事も趣味も生活あってのこと。今までしていなかった分、これから少しづつ料理や掃除をやろうと思う。